Marginal Eyes

成人アスペルガー症候群の生活

昨年に引き続き、あけましておめでとうございます。
お正月、いかがお過ごしでしょうか。



昨年は、仕事をしなかった分、苦手な家事に進歩が見られたように思います。

まず、基本的なことかもしれませんが、毎日料理を作る習慣がつきました。
画期的なことです。
私は、料理を作る能力自体はもともとあったのですが、それを毎日コンスタントに続けるということが、どうしてもできない人間でした。
少なくとも、かつて一人暮らしをしていた7年間は、「作りたいブーム」の訪れたときしか作っていませんでした。
そういうものだと思っていました。

それがこの一年、作り続けることができました。
たとえメニューに工夫が見られなくても、今年も引き続き作り続けられるよう、頑張りたいと思います。



次に、家事の段取りの悪さを、生命に問題のないレベルまで引き上げることができました。

私は、料理中、火のそばにモノを置く癖があったのですが、夫に指摘されるまで、自分が危ないことをしているという自覚がありませんでした。
コンロの脇の物置場に黄色いテープでラインを引くことによって、「火のそばは危ない」という認識を持ち続けることが可能になりました。

思えば一人暮らしのときには、ガスコンロが焦げてしまって穴があいたりいろいろしていたのですが、そういうものだと思っていました。
私の家事能力と因果関係があるとは、メモを取るまで思いもしませんでした。

昨年、ガスコンロを焦がさないためには、周りにモノを置かない、ガスコンロを定期的に掃除するなどの地道な作業が大切なのだと学習しました。
しかし昨年はガスコンロの掃除まで注意が行かずに夫任せになっていたので、今年はガスコンロの掃除にも気を配りたいと思います。

昨年は、家庭や夫に対して気配りすることを目標としていましたが、気配りというものがどのような行動を指し示すのか、よく分かっていませんでした。
昨年夫の様子を窺うなかで、家事における気配りとは、ガスコンロの掃除のような地道な作業を漏らすことなく遂行することによって認定されるものであるとの確証を得ました。

目標とする行動が見えている今年は、気配りに近づけると思うので、頑張りたいと思います。



昨年の12月には、夫と暮らすようになって初めて、自発的に掃除機をかけました。
苦手な洗濯、掃除が夫の指示待ち状態になりがちの私としては、大変画期的なことです。

今年からはスケジュール帳を導入し、掃除、洗濯に漏れがないよう、毎日スケジュール帳に照らし合わせてチェックすることを、習慣づけたいと思います。
ガスコンロの手入れはもちろん大切ですが、掃除や洗濯はもっと大切なので、まず重要なことから着実にこなせるようになりたいと思います。



生活全般に関しては、昼間起きていられることを、今年の目標としたいと思います。

睡眠薬を飲んでも睡眠の質が悪く、たとえ日中運動しても日中光を沢山浴びても睡眠の質が改善されない私がこの目標を達成するためには、夜早く寝なければならないとアドバイスを受けました。
具体的には、夜は22:00に寝る習慣をつけたいと思います。

この目標は、主治医のアドバイスに基づいています。
睡眠に関するこの試みがもし上手くいったら、改めて記事にまとめたいと思います。



就労に関しては、一番の問題は睡眠障害だと思います。
これをどうにかしなければ、先に進むことは時期尚早であると考えています。
また、料理の例のようにコンスタントに一つのことを続けられるようになってきて初めて、現実に即して就労のことを考えられるようになってくるのではないかと思います。

しかしながら、私にとって就労は必ずしも目標ではないことを、昨年実感しました。

一昨年仕事をしていたとき、確かに得るものは大きかったのですが、苦痛も半端なく大きく、私の体力も精神力も限界でした。
ところが昨年家事に専念したところ、心に余裕が生まれて、体力まで向上し、生活の質が格段に向上しました。

つまり、私にとって生活を整えることが第一で、仕事はそのための手段としての選択肢の一つに過ぎないということです。
仕事に対する価値観は人によって様々であると思いますが、私にとっての優先順位を間違わないようにしたいと思います。



今年もよろしくお願いします。

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2009.01.08 07:45  | # [ 編集 ]

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2009.01.10 23:05  | # [ 編集 ]

>アスペルガー症候群は幸せを感じにくいのではないか

私自身のことを振り返れば、そういう面はあると思います。

例えば三時間遊んだとして、総合的に考えれば、楽しい時間だったとします。
定型発達者であれば、おそらく楽しい記憶だけを残すだろうと思います。

しかし私の場合、三時間のなかで遭遇した一瞬の悪い映像が脳裏に焼き付いてしまいます。
嫌な映像ばかりが思い出されて、数日苦しめられることがあります。

このように悪い記憶しか印象に残っていない、思い出せないということは、私にとっては当たり前になってしまっています。
他のアスペルガー症候群の方にも当てはまるのかどうか、知りたいところです。

2009.01.14 13:31 URL | 三咲 #mCvjHjNA [ 編集 ]

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2009.01.14 19:37  | # [ 編集 ]

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2009.01.15 08:37  | # [ 編集 ]

私は診断されていないので、ASか定型かボーダーかわかりませんが、三咲さんが説明しておられるようなことは私も経験します。総合的に見れば楽しい3時間をすごした。でもその中で一瞬でも自分にとって不愉快なことがあれば、その映像が脳に焼きついてしまいます。また、友人、知人と何気ない会話をしていてその時は何も感じなくても後から不快感がこみ上げてくることもあります。幸福を感じにくい、不幸を感知しやすい脳というのはあると思います。認知療法や薬などである程度の改善が望めることもあるとのことなので、今カウンセリングと薬物療法を試しています。

2009.01.18 14:05 URL | 通行人 #- [ 編集 ]

>通行人さん
こんにちは。

>総合的に見れば楽しい3時間をすごした。でもその中で一瞬でも自分にとって不愉快なことがあれば、その映像が脳に焼きついてしまいます。また、友人、知人と何気ない会話をしていてその時は何も感じなくても後から不快感がこみ上げてくることもあります。

アスペルガー症候群などの自閉圏でなくても、こうした現象は起こりうることだと思います。
想像ですが、PTSDの状態であれば、定型発達者であっても、同じような辛さを体験するのではないかと思います。

自閉圏の場合は、物心ついたときから常にPTSD状態であるようなものなので、定型発達者にとっては大した出来事でないことが辛く焼き付いてしまうことがあるのだと、理解しています。

私自身が体験した嫌なイメージというのは、一般的に考えればトラウマになるほど重い出来事ではないはずだと思います。
それにも関わらず、なぜか焼き付いて辛い思いをするので、周りから辛さを理解されにくいです。

こうした現象に対する一つの解決策としては、テトリスが効果的なようです。

『テトリス』がPTSDを和らげる(アスペルガー社会人のブログ)
http://welladjust.exblog.jp/10189447/

私もテトリスやぷよぷよに嵌っていた時期がありました。
それらのゲームをやっていると、日常のなかで焼き付く嫌なイメージが軽減したように思います。

2009.01.20 12:11 URL | 三咲 #mCvjHjNA [ 編集 ]

ご丁寧な回答ありがとうございます。早速試してみようと思います。またその後の状況も報告させていただきたいとも思います。

2009.01.20 19:44 URL | 通行人 #- [ 編集 ]

初めまして AS当事者のこんちゃんといいます。
料理について掃除について書かれてあって、「ああすごいなあ、私も頑張らなきゃなあ」と思いました。
私自身寮生活を2年したことはありますが、現在は基本家事は親に任せっきり。将来自立することを考えているので、なんとかせねばと思っています。
就労も大事ですが、三咲さんのように毎日料理できることもすごく大事なことだと思います。

2009.01.20 23:48 URL | こんちゃん #bM4TJFTs [ 編集 ]

>こんちゃんさん
初めまして。

自立するなら、仕事も大切ですが、家事も大切だと、日々実感しています。
家事をこなすだけで大変さを感じていますし、私には難しい家事もあります(金銭管理など)。

家事と仕事を両立している人は、私からしたら宇宙人に思えます。
アスペルガー症候群ならば、片方に注意するともう片方がおろそかになりがちだと思うので、一つ一つこなして、少しずつモノにしていくのがいいと思います。

2009.01.25 12:39 URL | 三咲 #mCvjHjNA [ 編集 ]













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